きなこ猫のスッキリ生活

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漫画とダイエットレシピ。猫2匹と暮らしながら趣味でお絵かき

絵が下手で才能がないと感じている人におすすめの克服方法

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過去イラスト比較画像

絵が下手で「自分には才能がない」と感じている人は多いのかもしれません。

先日、「30代でも絵が上達するデジタルイラストの練習方法」という記事を書いたら想像以上にシェアして頂き、色んなコメントを頂きました。

この記事は「たくさん描けば絵が上手くなる」という方法を信じて闇雲に描いても、上達せずに挫折する人が多いのではないかと思い、自分なりに効果があった方法をまとめたものです。

kinakoneko.hatenablog.com

好意的なコメントもたくさん頂いたのですが、中には「最初から描けているじゃないか」といった諦めのような否定的なコメントも多くありました。

否定的なコメントの中には自分が共感できる意見がたくさんありました。それは過去に自分が痛いほど経験した感情だからです。

後出しになりますが、ギターが一回り小さいという指摘は投稿前に自分でもわかっていました。

絵の比較のために4年前のデッサンと同じ体の大きさと構図で描きたかったのですが、画面に収まり切らなかったことと、素材の説明をするためにギター全体を入れたかったので小さくなってしまいました。

しかし絵の上達についての説明をするのにバランスを欠いたことは大きな反省点ですね(ノД`)(ギターの持ち方は4年前の自分に注意しておきます)

絵はいつでも反省と敗北の連続です。私は過去に楽しかったはずの絵がだんだん楽しくなくなり、他人の絵の才能や若さに嫉妬と絶望をして何度も描くことをやめました。

今回は「自分には絵の才能がない」と自信を失い、絵をやめたくなってしまいそうな人のために、自分の過去の体験談と絵を描き続けるための克服方法を紹介します。

絵の才能という言葉に逃げていた過去

私も絵が上手い人を見ては「この人はもともと絵の才能があるんだ」と自分に言い聞かせて自分の絵の現実から目をそらし続けていました。

説明が不足して勘違いさせてしまった人もいたのですが、4年前の絵は初めて描いた絵ではなく、アナログ絵は描いていた経験があります。初めてデジタルで描いたのが36歳の時の4年前の絵という意味です。

アラフォーからデジタル絵を書き始めて今年40歳になりました。

だらだらと絵を描いていた期間は小中学生の9年間と社会人の5年間を合わせて14年くらいになりますが、実際にちゃんと描いていた期間は6年位です。

絵を描いては自分の才能に絶望して挫折し、描くのをやめるという繰り返しでした。

受験や部活、仕事や恋愛など、毎日は忙しくてあっという間に過ぎてしまいます。

  • 疲れている
  • 面倒くさい
  • テレビ見たい
  • 遊びに行きたい
  • 眠たい

絵を描かない言い訳は無限にありました。しかし、「絵が上手くなりたい」という感情だけはずっと引きずって毎日を送っていました。

本当に絵がどうでもよくなっていたら、こんな感情は跡形もなく消えていたでしょう。

自分の絵の才能のなさに気付く時

過去絵女の子イラスト

小中学生までは自分の絵に根拠のない自信がありました。小学生の時の絵を再現した絵がこちらです。(実際はもっと下手)

完全に井の中の蛙というやつですね。こんなに下手なのに漫画家の絵にダメ出しとかよくしてました(笑)

自分の絵の欠点には気づかないのに、他人の絵の欠点はすぐわかるのってすごく不思議ですよね。この頃が一番楽しく絵を描いていたかもしれません。

絵を描く人なら漫画家になりたいと思う人が多いのではないでしょうか。才能がある人は投稿して受賞、デビューという華々しい階段を登ります。

しかし才能のない凡人はここで淘汰され、受賞すらできません。私も描いて応募してみましたが全然ダメでした…。

編集者のコメントに「ストーリーは面白いが、絵はまだまだなのでもっと練習しましょう」という文章が添えられていました。

その時は多少ガッツがあったので合計3回応募したのですが、どんどん評価が下がっていき、自分が何を描きたいのかわからなくなってきました。

「ああ、私には漫画を描く才能がなかったんだな…」と実感し、絵をパッタリと描かなくなりました。

絵を再び描き始めたきっかけの漫画

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その後就職した営業の仕事で忙しくしていましたが、転職して自分の時間が取れるようになりました。

そこである漫画に出会い、再び絵を描きたいという気持ちが沸き起こったのです。その漫画がえりちん先生の「描かないマンガ家」です。

 

初めてタイトルを見た時に「これは私のことか!いや漫画家ちゃうけど」と思いながら購入してみました。

読んでみたらマンガ家志望の主人公がことあるごとに理由をつけて絶対漫画を描かないんですよ(笑)でも他人の絵に対しては上から目線で的確なアドバイスをしたりします。

そのうち同期はどんどんデビューして主人公は一人ぼっちになり、嫉妬と絶望という感情に囚われていくというストーリーです。

当時読んだ感想は「こいつと同じになりたくない!」という強い思いが沸き起こりました。これが再び絵を描き始めたきっかけです。

「描かないマンガ家」は7巻で完結していますが、最後まで素晴らしいストーリーでした。描かない人に突きつけられる現実は残酷ですが、努力し続けるといつか報われる。そう思わせてくれます。

私はこの漫画は一生読み続けるでしょう。是非絵をやめてしまった人や自信を失いそうな人は読んでみてほしいです。

pixivで初めて人に評価される喜びを知った

pixivというお絵描きサイトがテレビで紹介されているのを見て、ずっと手帳にメモしてありました。

その時に衝動買いしたペンタブとお絵描きソフトが2年ほどずっと放置してあったので、自分もデジタルイラストを描いてみようと決意しました。

初めてのペンタブは全然思い通りに描けなくて、何度も投げ出したくなりました。操作方法もわからないことだらけです。

しかし、pixivで伸び伸びと上手な絵を描いている人を見ると「自分もああなりたい」と再びパソコンの前に向かい、わからないことを1つ1つ検索して調べました。

初めて投稿した瞬間は心臓が飛び出そうなほどドキドキしました。今まで絵は出版社に送る漫画の投稿でしか人に見せたことがなかったからです。

初投稿の絵は旬のジャンルの絵だったので見てくれる人が何人かいて、ブクマを2人くらいにしてもらいました。

すごく嬉しかったのですが、他の人に比べると圧倒的に少ないブクマ数でした。

もっと評価されたいと思い、pixivに絵をアップする日々が始まりました。

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絵を評価されると黒い感情に支配される

少し評価されるようになるとそれが嬉しくてたまらず、評価だけを追い続け、自分が何のために描いているのかまたわからなくなりました。

pixivとは、プロもたくさん絵を投稿する世界レベルのSNSです。ずっと絵を手放していた私はなかなか絵の上達方法が掴めず、敗北感を感じながら絵を描いていました。

自分が会心の出来だと思う絵ほどあまり評価されません。自分の絵に対する感覚がおかしいのかと毎日落ち込みました。

何も挫折せずに伸び伸びと絵が上手くなる人なんてほんの一握りだと思います。

あっという間に上手くなっていく人に嫉妬というどす黒い感情が湧いたり、若い子が多いSNSで年齢を隠して絵を描くことに後ろめたさがありました。

毎日悔しくて泣きたくなるような感情を抱えながら絵を続けて来られたのは、描くことによって過去の絵と比べて少しずつ成長を実感できたからです。

昔の絵は黒歴史でしかありませんが、自分の成長を証明するものなのでなかなか捨てられません。

絵を何のために描くのかを考える

ある日大手サークルの人とスカイプをする機会があり、「きなこさんは何のために絵を描いているの?」と聞かれました。

彼女は専業同人で生計を立てられるほど絵が上手い人でした。漫画の単行本ををまるごと1冊模写するほどの努力家で、常に絵に対して向上心があります。私なんて足元にも及びません。

そんな神のような人に「何のために絵を描いているのか」と急に聞かれても的確な答えが見つかりませんでした。

私の絵に対する動機はそれまで「ただ絵が上手くなって自分がいいと思うものを表現したい」それだけだったのです。

それまでは楽しく独りよがりな同人誌を定期的に発行していましたが、その日を境に人間的な内面も描けるように自分なりにストーリーを考えるようになりました。

そんなある日、知らない人からDMをもらいました。そのDMはすごい長文で「あなたの同人誌を読んで感動しました。泣きました。ずっと大事にします」という内容が丁寧に綴られていました。

私はそのDMを見て号泣しました。初めて絵を続けていてよかったと思いました。

同人誌を描いている本人に突然感想のDMを送るということはすごく勇気がいることだと思います。感想を送ってくれた人は時間を割いて、勇気を出して私に感想を伝えてくれたのです。

「誰かの感情を動かす漫画が描きたい!」漫画を投稿していたころの初心を思い出しました。

絵はマラソンのような長距離走

絵は上手いほうが人の目に止まりやすいですが、人の感情を動かすことに絵の上手い下手はあまり関係ないと思います。

kinakoneko.hatenablog.com

この絵めちゃ下手くそですが、「共感した」というコメントをすごく頂けました。 

絵を描きたいと思う人には「その人にしか表現できないこと」がきっとあります。

描きたいのに描かないのは地味に苦しいです。しかし、描き始めると自分の下手さに絶望してもっと苦しいです。

絵はマラソンのように長距離走だと思うようになりました。時には楽をしたり休んだり歩いても大丈夫です。自分が走り出したいと思えば、いつでも紙とペンは側にあります。

最初は苦しくても慣れたら景色を楽しめるようになり、また走りたいと思えるようになってきます。

絵を続ける上で一番大切なことは楽しむことです。

しかし、絵をやめたくなる瞬間は何度でもやってきます。そんな時に絵を描くモチベーションを上げる方法をいくつか紹介します。

絵のモチベーションを上げる方法

絵を描き続けるためにモチベーションを保つことは大切です。

モチベーションさえあればマイナス思考な考えを克服し、絵を描き続けることができます。

個人的に効果があった、絵のモチベーションを上げるおすすめの方法をまとめました。

絵のモチベーションが上がる漫画

 

「かくかくしかじか」は東村アキコ先生が青春時代に経験した自叙伝の漫画です。

有名な「バクマン。」という漫画は面白いのですが、私にとっては眩しい才能と若さに落ち込むだけでモチベーションはだだ下がりでした。

「かくかくしかじか」は自分の絵に対する才能の自意識が膨らみすぎた女学生が主人公で、ある先生との出会いによってその自信を粉々に砕かれることからストーリーが始まります。

「絵に真摯であり続ける先生と自分は違うんだ」と逃げ出してしまったアキコ先生の気持ちが痛いほど伝わってきました。

最後は毎回号泣なしでは読めません。「描き続ける」という大切さを教えてくれる本です。

おすすめのお絵描きSNS

絵を描きたいと思いつつTwitterに入り浸ってはいませんか?

お絵描きのSNSをフォローしておくと、励まされたり新しい技術を試したくなったりするのでおすすめです。

絵の描き方を教えてくれるエミネムさん

絵の描き方を教えてくれるエミネムさんは有名なので知っている人は多いかもしれませんが、すごくおすすめなので紹介します。

絵に対する技術や精神論も教えてくれる万能botです。言葉は上からですが、温かい言葉で励ましてくれますよ。

いちあっぷ講座

無料で初心者にも解りやすくデジタルの絵の描き方を教えてくれます。

テーマの内容が毎回すごくいいです。

お絵描き講座Palmie

デジタルイラストの描き方を動画で教えてくれます。

絵を描きながらたまに見たりしてます。

ペットと触れ合う

神絵師さんのTwitterを見ていると、猫や犬を飼っている確率が高くないですか?(特に猫)

絵を描き続けている人は負けず嫌いな人が多いので、孤独感や心に闇を抱えている気がします。

私もたまたま猫を飼っていますが、絵を辞めたくなったり嫌な気分になった時に猫を見たり触ったりすると可愛くて邪悪な魂が浄化されます。

絵を描くために無理やりペットを飼う必要はありませんが、動物と触れ合う時間を作ると嫌なモヤモヤした気分が軽くなりますよ。

まとめ

過去イラスト比較画像

結局何がいいたいかというと、「できない理由を考えずに絵を描きたいなら描いたほうがいい」ということです。

絵は続けることが一番大事な才能です。

描かなければ下手なままですし、ずっと絵の理想と現実に囚われ続けることになります。

最初は投げたしたくなると思いますが、できることが少しずつ増えると絵はだんだん楽しくなってきます。

絵の才能というのは確かにありますが、いくら才能があっても続けなければ何にもなりません。

この記事が絵を描くことが楽しくなるきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んで頂いてありがとうございました(*ฅ́˘ฅ̀*) 

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